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楽しいパーティを演出しよう。

私は、よくパーティを企画する。友人との再会を楽しむためと互いに知らない友人同士を引き合わせるためである。これがきっかけで友人となった人も多い。

海外ではホームパーティをよく開き、隣人などと交流する。日本では飲み会は多いが、大体知り合い同士、職場の同僚など限られた範囲の人しか参加しない。婚活パーティは、集団お見合いだ。賀詞交歓会は、業界内の新年あいさつ会で、ここから何か生まれるわけではない。

今まで5回ほど開催した。還暦パーティは前回blogで述べた。今から16年前、2000年の9月29日「20世紀の告別式」というパーティを企画した。20世紀の終焉を記念して、語り合うというものだ。9月というタイミングは、12月に近づくとあたり前になり、先んじることを考えたからだ。

会場は、知る人ぞ知るネパール料理「カンティプール」。17時~23時で食べ放題飲み放題2999円の会費とした。99人参加予定とした。

  1. ここで集める人の工夫をした。出会った場所、出会った集団や特性や関心で分け、最大5人までとした。つまり20グループ以上である。これは、多くの人が集団を組んでしまうと、他の人が入りにくくなるからだ。すべての人がマイノリティであるようにした。片っ端から招待メールを送り、5人に達したところでそのグループは受付終了。さらに、男女比が、44対45になるように調整した。
  2. カンティプールは、渋谷桜ヶ丘の坂道の途中、小さな看板かあり地下に降りる。東京在住ならまだしも、北は北海道から西は大阪まで土地勘がない人も多い。そこで「告別式」なので葬儀屋に行った。「よく駅前から寺院まで使われる、指さしの案内版を頼めますか」「午後5時から11時です」というと、「随分遅くまで長い式ですね、ただ回収は翌日にしてください」と言われた。「自分で回収します」といったが、ダメと言われたので、頼まないことにした。結局は、看板屋で捨てカンを20枚作ってもらった。当日は、渋谷駅南口すぐの歩道橋から、会場まで「前澤家告別式」で案内した。流石に日本人はモラルがいい。夜12時に回収して帰ったが、1枚も紛失しなかった。
  3. 入場の際、すべての人が3000円支払った。お釣りの一円玉の番号に貼って、渡した。プレゼント抽選のためだ。中には「ご霊前」の袋に入れてきた気の利いた参加者もいた。よく「ビンゴゲーム」をするパーティがあるが、折角の時間を無駄にする愚の骨頂だ。
  4. 同時にA3、1枚に99人の名簿を作成して渡した。そこには、苗字は無く、名前だけしかない。完成させるのは本人から聞くしかない。また、私とどこで出会ったかも記入した。「シンポジウムの帰り」とか青森のエレベーターの中」「プサンの路上」とかである。これは人と話すきっかけ作りのためだ。

仕掛け通り、大いに盛り上がり、まずまずの成功と言える。しかし、反省点もある。会場のキャパシティは、60人が適性だか、6時間の間に入れ替わると踏んだ。ところが、5時過ぎから続々と集まり初め、多くの人は最後まで残ったので、すし詰め状態になった。また、私は挨拶ばかりしていて、会話を楽しめなかった。それ以降、会場はゆったり、人数は60人以内と決めた。

余談だが、映画監督の土屋豊氏と雨宮処凛氏が予約なしで現れたことを覚えている。

上の写真は、カンヌ映画祭インターナショナルビレッジで毎日開かれるパーティ

 

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